そろそろ水路から姿を消しつつあるカネヒラ
高梁川水系水路群の調査釣行。思いおこせば初夏。水路にタナゴたちが遡上してきた。
それから秋まで、ほとんどの水路で、主役はカネヒラだった。
秋の深まりと共にカネヒラは順次移動してしまい、主役の座はヤリタナゴに移った。
何だか少し寂しくなる。高梁川水系水路群でもあまりカネヒラの姿を見かけなくなった。
そんな水路の一つ「ブルー水路」の調査釣行。
この水路の主役はシロヒレタビラ。次いでヤリタナゴが多く釣れる。
なかなか釣れないタイリクバラタナゴも針に乗ってきた。
カネヒラもたまに釣れてくるのだが、小型の個体。繁殖に参加しないやつらだ。
そんなことより、今年は一匹もブルーギルが姿を見せない。逆に不安になる。
ブルー水路とは何だったのか。続いては「カネヒラ水路」の調査釣行。
この水路はかろうじてカネヒラが健在だ。ただ全盛期のように大量にはいない。
ヤリタナゴが入れ食い状態で多く釣れる。次いでカネヒラもあがってくる。
釣っているとお馴染みのおじさんにお会いした。この水路の管理人さん。
正確にはカネヒラ水路が属している水路全体の管理人さんだ。
昨年から今年にかけてもう四回ほどお会いしている。毎回水路の話で盛り上がる。
話ながら釣りを続ける。「狙いはあの赤いやつ(カネヒラのこと)ですか?」
と聞かれ「そうです。だいぶ数が減ってきて釣れにくいです」と答える。
「あの赤いやつ釣れたら次の場所へいきます」管理人だから他の場所の点検がある。
しかしながら、こう言われるとカネヒラは釣れない。
ヤリタナゴの瞬殺攻撃が続く。カネヒラが釣れてもメス。足止めするのも悪いので、
「もう行っちゃってください」と挨拶してお別れした。
その直後、あっさりと色付きのカネヒラがあがってくる。
まあ、こんなもんだ。待っているとなかなか姿を見せてくれない。
そもそもピンクのひらひらが確認できない。ピンクのひらひらが見えないと狙えない。
だいぶ数が減っているので狙って釣りにくくなってきた。
あとどれくらいカネヒラに出会えるだろうか。
水路にも季節の変わり目が着実に近づいてきている。