岡山タナゴ王国爆釣り紀行・秋 ~特別編~

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カネヒラ(高梁川水系産)

これで岡山タナゴ釣り紀行シリーズは終わりとなる。最後は爆釣り特別編。

このブログをご覧の読者さんにとっては面白くない記事だと思う。

誰だって他人の爆釣り話はつまらない。私だってそう。ブログは撃沈話の方が楽しく読める。

そこをあえて爆釣り時のまとめ記事にしてしまうこの勇気。温かく見守ろうじゃないか。

 

この紀行シリーズの連載を始めたのは、県外からの釣り人の参考になればなという思いから。

岡山県では、どの季節に、どの水系で、どんな種類が、どれほど釣れるのか。

それが伝わればなと考えたのだが、どうやら期待ほど読者の支持は集まらなかったようだ。

いかんせん読者数が少ない。さらに検索に引っかかるのは撃沈記事が多いというおまけつき。

完全に自己満足のまとめ記事になってしまった。ただ疲れただけの釣り紀行だった。

 

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高梁川水系水路

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シロヒレタビラ(高梁川水系産)

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シロヒレタビラ(高梁川水系産)

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ヤリタナゴ(高梁川水系産)

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ヤリタナゴ(高梁川水系産)

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シロヒレタビラ(高梁川水系産)

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シロヒレタビラ(高梁川水系産)

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ヤリタナゴ・シロヒレタビラ(高梁川水系産)

まずは高梁川水系水路群の通称「ヤリの谷水路」。ここは夏以来の釣行。

久々なので待っていたかのように黄身練りに喰らい付いてくる。

ヤリタナゴが秒殺で釣れてしまう。さらに、たまにシロヒレタビラもあがってくる。

45分くらいだろうか。あっという間にバケツ一杯になる。爆釣り認定だ。

 

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カネヒラ(小田川水系産)

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ヤリタナゴ(小田川水系産)

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ヤリタナゴ・アブラボテ・カネヒラ(小田川水系産)

こちらは小田川水系水路群。水量が減り、カネヒラが姿を消している水路が多くなった。

よって一年ぶりの、水量が少なくても釣れるポイントへ。水深は15センチくらい。

そこにタナゴたちが大量に集まっていた。全て瞬殺だった。ヤリタナゴが多い。

アブラボテとカネヒラも少し釣れた。一時間弱で80匹ほどの釣果。爆釣り認定だ。

 

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高梁川水系水路

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カネヒラ(高梁川水系産)

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カネヒラ(高梁川水系産)

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カネヒラ(高梁川水系産)

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ヤリタナゴ(高梁川水系産)

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カネヒラ(高梁川水系産)

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カネヒラ(高梁川水系産)

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カネヒラ(高梁川水系産)

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カネヒラ・ヤリタナゴ(高梁川水系産)

こちらは何度か登場した通称「カネヒラ水路」。まだまだカネヒラの姿が多く見える。

竿をだすとデカヒラが勢いよく釣れ上がる。その合間にヤリタナゴといったかんじ。

カネヒラが6割。ヤリタナゴ4割くらいの釣果だろうか。軽く100匹超えの釣果。

カネヒラが多いため時間は少し要す。1時間半ほどだろうか。こちらも当然、爆釣り認定。

 

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ヤリタナゴ(高梁川水系産)

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ヤリタナゴ(高梁川水系産)

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ヤリタナゴ(高梁川水系産)

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ヤリタナゴ・カネヒラ(高梁川水系産)

最後は「さみだれ水路」。高梁川水系水路群でも1、2のポテンシャルを秘める。

渋かった前週に途中で断念したリベンジの意味合いもある。1時間で100匹超えを狙う。

竿をだすと当然のように瞬殺でヤリタナゴが釣れてくる。これは期待できそうだ。

昨年、グルテンで1時間80匹超えした。今年は黄身練りが私の味方だ。心強い。

 

釣り始めて早々におばあさんに話しかけられる。

「よう釣れてるね~。やっぱりそれは佃煮にするんでしょ?」

さみだれ水路恒例の佃煮おばあさんだ。一年ぶりの再会。

「覚えてます?一年前にもお会いして。その時も佃煮の話を。覚えてないですかね?」

「あれま。そうだった?覚えてないのよ。で、それはやっぱり佃煮に?」

時間が勿体ないので適当にあしらう。おばあさんは自転車でどこかに行く。

 

だいぶ時間をロスしたぞ。1時間5分にタイムリミットを延ばそう。

釣りを再開する。ヤリタナゴは瞬殺。一匹だけカネヒラが釣れた。別種はこれだけ。

餌を落として3秒たってもウキが沈まないと不安になるレベルの入れ食い状態。

流れ作業でヤリタナゴをさばき続ける。結果、100匹超えるのに50分かからなかった。

文句なしの圧倒的な爆釣り。これが岡山タナゴ王国のポテンシャル。そして黄身練りの力。

 

バケツの中を満足げに撮影。そしてリリースしようと思った時、再び話しかけられた。

「どう?釣れた?」用事を済ませて戻ってきた佃煮おばあさん。

「100匹くらいですかね。逃がす前に見ますか?」と言ってバケツの中を披露。

「あら~。あら~。これは佃煮にするんでしょ?戦時中はねこれがご馳走でね」

夕焼けに染まった水路のほとりで語り合うおっさんとおばあさん。

タナゴを水路に戻すおっさん。「あ~佃煮~勿体ない」と嘆くおばあさん。

 

これが倉敷の住宅街の日常風景だ。

戦時中の話が尽きないおばあさん。先程まで自然を相手に戦っていたおっさん。

おっさんは思う。「私もおばあさんも、もう戦いは終わったのだよ」

「もう二人とも戦後を生きてる」

戦い終わった心地良い疲れを腕に感じながら、おっさんは夕日に向かって歩き出した。