コガネムシの幼虫に壊滅させられたピーマンの株は移植すれば復活するのか?

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越冬ピーマン

夏の猛暑の時期、家庭菜園のピーマンは昼に枯れかけては夜に戻りの繰り返しだ。

プランターや鉢植えでは水分補給が追い付かないため。

越冬ピーマンはなんとか夏を越した。越冬越夏ピーマンと名称が変わる。

もちろん最初の夏も越しているので正確には越夏越冬越夏ピーマンとなる。

真夏の時期に毎年必ずピーマンの株が3~5本ほどコガネムシの幼虫に枯らされる。

気付いた時には手遅れという恐ろしさ。家庭菜園のまさに天敵だ。

 

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コガネムシの幼虫に根を食われたピーマン

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移植後、やっぱり枯れてしまったピーマン株

通常、コガネムシの幼虫に枯らされた株は引き抜いて捨てる。

どうせ捨てるならばと、今年、8月初旬、移植する実験を行った。

2株の枯れたピーマン。引き抜く。根は食べられて全く残ってない。もはや茎のみ。

それを枝豆収穫後の空いたプランターに適当に植え付けてみた。

栄養は全く無い、ただの土だけのプランターに植え、放置。たまに水をかける。

 

それから約1か月。1本は完全に枯れてしまった。これがコガネムシの破壊力。

やはり人類はコガネムシには勝てないのだろうか。

人類の英知を結集したこの実験は失敗に終わったのだろうか。

肩を落としながら、もう1本の株に目をやる。すると・・。なんということでしょう。

そこには息を吹き返したピーマンが異風堂々と秋風に揺れていた。

 

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移植一か月後、息を吹き返したピーマン株

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息を吹き返して実も付け始めたピーマン株

自然の生命力に涙が止まらない。根を全て失い茎だけになったピーマン株が復活した。

新芽を伸ばし、蕾を付け、実を膨らまし始めているではないか。

この実験は成功した。誰もやらないであろうこの実験に、今、世間の注目が集まっている。

大手製薬会社、大手種子会社、大手IT企業、大手ピーマンメーカー、王手飛車取り会社、

などから問い合わせが殺到することだろう。これは忙しくなるぞ。

 

全く栄養が無い土が正解だったようだ。今後の収穫のため肥料を加えてやる。

これで11月くらいまで収穫することが可能だ。たくましく育ってもらいたい。

さて、次なる実験は何にしようかと、考える。

さきほど紹介した「越夏越冬越夏ピーマン」。これをさらに越冬させてみようか。

うまく越冬するのだろうか?そしてさらに次の夏も枯れずに越夏するのだろうか?

これは壮大な実験となる。でも大丈夫。

おそらく大手IT企業から資金援助の連絡がくるはずだ。来年の楽しみが一つ増えた。

もしこの実験が成功すると「越夏越冬越夏越冬越夏ピーマン」という名称になる。

なんだかややこしい。