家庭菜園を10年以上続けてみて学んだこと

トマトの苗

ピーマンの苗

この不人気ブログは近年、タナゴ釣りの記事ばかりを書いてきた。観ている人は非常に少ない。

その少ない中でもアクセスが良いのは意外にも家庭菜園の記事である。

よって、久々に家庭菜園の記事を書こうと思った。どうせなら経験談でも語ろう。

せっかく10年以上も家庭菜園を続けているのだ。なにかしら役に立つこともあるだろう。

 

①連作障害はほぼ起きないと思っていい

 

我が家の家庭菜園(プランターと鉢)では毎年同じ土に同じ野菜を植え続けている。

さらに夏野菜と冬野菜を続けて栽培するので、その土は年中無休でフル稼働だ。

しかしながら連作障害が起きたことは一度もない。連作障害は都市伝説だと思っている。

園芸初心者を怖がらせる陰謀論の類。ダボス会議かなんかで決まってるのではなかろうか。

 

例えば、夏トマト→冬アブラナ科野菜→夏トマト→冬アブラナ科野菜、の繰り返し。

他にも、夏ピーマン→冬タマネギ→夏ピーマン→冬タマネギ、の繰り返し。

さらに、夏ゴーヤ→冬イチゴ→夏ゴーヤ→冬イチゴ、の繰り返し。

 

こんなことを続けてはや13年くらいになる。でもまだ連作障害に遭遇したことはない。

心の片隅では少し連作障害を待ってる感じすらある。「これが・・」って言ってみたい。

 

やってることは至って普通。苦土石灰を施すこと、バーク堆肥を少し施すこと。

これだけだ。おそらく園芸初心者でもやってること。難しいことではない。

これで10年以上同じ土に同じ野菜を植えられる。お金も少し、手間もかからない。

 

②イチゴの苗づくりは孫株じゃなくても、子株でも親株でもほぼ同じ

 

翌年用のイチゴの苗づくりが夏場に始まる。ランナーを延ばして孫株をポットに。

というのが園芸初心者が最初に学ぶ苗づくりの方法だ。

ところが10年以上苗づくりの実験をしてみると、そんなにこだわる必要はなさそう。

 

イチゴの苗(孫株)

イチゴの苗(親株)

上記の写真は通常通りの孫株の翌春の様子と親株をそのまま放置した翌春の様子。

結局、どちらにも同じように花が咲き、実がなる。これが子株でもひ孫株でも同様。

ただ、ひひ孫株とかだと逆にいまいちな印象。花芽が出ないことがある。

 

だから、その年に収穫した親株を翌春まで放置しておいても何ら問題はなく収穫できる。

さすがに3年目だと土に栄養がなくなるのでお勧めはできないが・・。

ちなみに味も同じ。どの株で育ててもクローンなので味は同じだ。

 

ワラビ

③家庭菜園(プランター、庭、鉢)で育ててはいけない植物

 

ワラビは育てないほうがいい。ただ、育てるのは簡単。地下茎をとってきて植えるだけ。

あとは放置でいい。毎年勝手にワラビが生えてくるので収穫できる。

だがしかし、成長力が半端ない。安物のプランターだと破壊して地下茎を伸ばそうとする。

庭などに植えてしまうと庭中がワラビになる。数年で隣の家に、最終的には街中に広がる。

恐ろしい植物だ。やはりワラビは野山でのワラビ採りがいい。太いワラビが採れるしね。

ただ、ワラビ採り中に殺人事件には巻き込まれないよう気を付けたい。

「オワレている たすけて下さい この男の人わるい人」

 

そのワラビ以上に最恐の植物はヒルガオだ。これは一度プランターや庭に植えてしまうと最期。

二度と撤去出来ない生命力を持つ。引き抜いて処分しても無駄。

根っこの一部(数ミリ)でも残っていたら、そこからまた芽をだし広がる。

NATO軍(北大西洋条約機構軍)が唯一勝てない相手として名を挙げたという。

 

春のタマネギ

春のニンニク

④菜園の天敵ナメクジの効果的な対処法

 

園芸をやっていると必ずこの生物との戦いに巻き込まれる。殺処分するしかないわけだが。

その方法を長年色々試してみた。まずはナメクジ用スプレー。殺せるがすぐになくなる。

買えば700円ほどする。たかがナメクジとの戦争に毎回700円の軍事費は痛い。

そしてトラップ。確実性がない。これもそこそこ軍事費がかかる。

 

最終的にはやはり直接殺す。これが一番。軍事費はかからない。確実に数が減っていく。

夜に発見し殺していくのもよし、昼にプランターや鉢の裏から引きずり出すもよし。

殺傷兵器はスコップかハサミ。硬い地面ならスコップで切り殺す。

柔らかい地面や植物の上ならハサミでチョキン。簡単だ。

 

ナメクジを切るときの注意点。必ずナメクジの頭から3分目の位置で切ること。

これで瞬殺だ。ナメクジの体の半分(5分目)で切ると、頭側半分は逃げてしまう。

3分目で切ったらそのまま放置でよい。翌日には水分が蒸発し小さくカラカラになる。

この小さなカラカラの遺体を翌日仲間が食べに来るので、それも殺す。

この作業を何度か続けていくうちにみるみる生息数が減っていく。

 

⑤カナブンの幼虫とコガネムシの幼虫

 

一般的にカナブンの幼虫は益虫。コガネムシの幼虫は害虫。と言われている。

基本的に我が家ではどちらも発見し次第プランターから出すようにしている。

コガネムシの幼虫に関しては有効な利用法を以前の記事で書いたので参照されたし。

カナブンの幼虫はプランター内部では食べ物があまり無いことと、

土が柔らかくなり過ぎるため、枯れ葉などをまとめた発泡スチロール箱などに移す。

そこで土づくりをやってもらう。半年も放置しておけば新鮮な土が出来上がる。

 

⑥結局のところ家庭菜園は誰にでも簡単に出来るということ

 

庭かプランターに土さえあれば簡単に無農薬野菜が作れて食べられるということ。

継続させるなら、石灰、バーク堆肥、追肥用に鶏糞。これだけだ。全て安価。

農薬は絶対に使わないこと。お金をたくさんかけないこと。この2点は必須。

だったらスーパーで野菜買えばいいじゃんってなるから。

気楽に簡単に楽しみながら家庭菜園はやるべきものだろう。きっとなんとかなる。