雨ニモマケズ 風ニモマケズ 台風10号モオソレズ
東二釣レル用水路アレバ 行ッテ爆釣リシテヤリ 西ニギル泳ゲバ 釣ッテ処分シテヤリ
そういう釣り人に私はなりたい
というわけで、台風10号が接近する中、タナゴ釣りに出掛けた。
雨雲はレーダーで確認した。そろそろ降るだろう。竿を出すまでもつかどうか。
倉敷市街地の水路に向かう。残念ながら到着前からザンザンと降り出した。
馬鹿な釣り人は言う。「雨が降ろうが、ヤリが降ろうが、カネヒラが降ろうが、釣る」
片手で傘を差し、さらに黄身練りを掴み、さらにデジカメを持ち、もう一方で竿を握る。
馬鹿な釣り人は釣る。黙々と釣る。雨は激しく降る。靴や靴下はぐちゅぐちゅだ。
雨は激しく降り続いたが、おまけで、ヤリとカネヒラも激しく降ってきた。
通称「カネヒラ水路」の調査も兼ねている。魚影がだいぶ戻ってきた印象。
秋になって、用水路を塞ぎながら涼んでいた熟女が、やっと水路からあがったらしい。
成魚と思われるデカヒラが面白いように釣れてくる。
途中まで、台風にちなんで何号か覚えながら写真を撮影する。
カネヒラ24号が発生した。観測史上最大級。超大型で猛烈な勢力を誇っている。
今後、勢力を維持したまま水路を南下、繁殖地の二枚貝に産卵する予報。
とりあえずバケツ一杯になったので撮影後リリース。さらに二杯目を狙う。
その後もカネヒラ7割、ヤリタナゴ3割くらいの割合で釣れまくった。
もう数は数えれてないのだが、推定51号くらいのカネヒラ。これも超大型だった。
これで満足したため終了した。終始土砂降りの雨の中、なかなかの釣果だろう。
いろんな偶然が重なったことによる幸運。
おそらく台風対策で酒津の水門からの水の供給量を減らしていたと思われる。
水位は通常の4分の1ほど。魚たちが集まっていたようだ。
ヤリタナゴの群れもかなり遡上していた。これによって底上げがなされた。
しかしながら、こんな雨風の日に、濡れながら一人黙々と竿をだす馬鹿な釣り人には、
なにかしらのご褒美を用意してくれているということ。
神様はちゃんと見ている。