梅雨時のタナゴ釣りの難しさ
岡山県では今週かなりのまとまった雨が降った。当然、増水濁り中なのは想定の範囲内。
しかしながら、調査がてらタナゴ釣りに向かう馬鹿な釣り人がひとり。
まずは高梁川。もう手も足も出ないくらいの増水中。濁りも酷い。竿も出せず。
こういう時は源流を持たない倉敷川水系ならなんとかなるか。そう思って倉敷川に。
こちらも大増水中。濁っていて何も見えない。普段、陸地の部分まで今だに水の下。
倉敷川水系をふらふらと見て回る。極力、水量が少なめの場所でダメもとで竿をだす。
釣っていると釣り人がこちらに歩いてきて話しかけられた。
「釣れますか?タナゴですか?」「はい。そうです。釣れてるうちには入らないですね」
なんて会話。その釣り人はなんとわざわざ大阪から倉敷にタナゴ釣りに来ていた。
「大阪から来たんですけどカネヒラ1匹だけですわ」なんて肩を落としていた。
他県の人だから岡山県が現在こんなに増水中だとは知らなかったようだ。
いろいろと話をして別れた。
梅雨時のタナゴ釣りは難しい。雨、増水、濁りとの戦いだ。
場所選びだけで無駄に時間が過ぎてしまう。
何も釣れない可能性も頭をよぎる。しかし、彼はこんな時も裏切らない。
カネヒラの幼魚が釣れてくる。かなり小さめのものから成長が早いものまで。
続いてタイリクバラタナゴも釣れる。そして主役のヤリタナゴが釣れ出した。
終わってみればそこそこの釣果。悪条件の中だから満足できる内容だ。
少し早めに竿を納めて家路に。2号線バイパスをバイクでかっ飛ばす。
そこそこのスピードで走っていたのだが、後ろからきた軽四にあっさり抜かれた。
ちらりと運転席を見てみると、かなり太ったおばさんがくわえ煙草で運転していた。
おばさん恐るべし。倉敷の太ったおばさん恐るべし。