岡山タナゴ釣り紀行・春 ~倉敷川水系の妹尾川~
倉敷川と支流の吉岡川、六間川は普段からよく釣りに行っている。
しかし倉敷川の最下流域に流れ込む支流の妹尾川と丙川は釣りに行ったことがない。
誰に頼まれたわけでもないのに調査に向かった。
倉敷川水系なのに岡山市内を流れる不思議な川。そして水は主に足守川から引いている。
さらに妹尾川から分水したのが丙川(ひのえがわ)だ。なんともややこしい。
妹尾川も丙川もバス釣りやヘラ釣りではまあまあ知られている。
水は共に汚い。丙川はほぼ止水。妹尾川は微かに流れがある。
そんな妹尾川に魚影を見つけたので竿をだしてみた。
ヤリタナゴが釣れてくる。ヤリタナゴは倉敷川水系ならばどこにでもいるようだ。
他は、おそらくバラはいそう。ボテとシロヒレはいなさそう。そんな印象の川だ。
ヤリタナゴしか釣れないのだが、目の前にカネヒラが苔をつつきにやってくる。
カネヒラがいるのか。と、カネヒラを狙うが黄身練りにもグルテンにも興味を示さない。
粘るが全くエサを喰ってこない。そうこうしてるうちに別客がやってきた。
3メートル級の大蛇だ。目の前を横切り私の傍に鎮座する。
「悪いが私は爬虫類の調査に来たわけじゃないんですよ」と言いながら、
一目散に川から離れた。
あの蛇が冬眠した頃、また調査に来てみたいと思う。