この、誰も期待せず、誰も読んでいない釣り紀行シリーズは9月中で調査完了している。
記事を更新していないだけであと3作ストック記事が眠っている。
なのに祇園用水で釣りをして来たものだから割り込む形で本日の釣りを本日記事にする。
もう10月だから祇園用水の水位が下がっているはずだ。ならば早い方がいい。
人気スポットだけあって数日後には魚がスレて釣れなくなってしまうからだ。
昼下がりの祇園用水。もうすでに先客がいた。挨拶をする。県外からの釣り人お二人。
朝から釣っているとのこと。シロヒレタビラが全く釣れないと嘆いていらっしゃった。
挨拶がてら20分ほど話し込む。とにかくシロヒレを1匹でも釣りたいのだそうな。
そして自分の釣りの準備。「そうかシロヒレ渋いのか」なんて思いつつ竿をだす。
するといきなりシロヒレタビラが釣れてくる。
「あれ、シロヒレきましたけど?」と声をかける。「ええっマジですか?」なんて会話。
引き続き釣る。アブラボテが多いが、負けじとシロヒレタビラも多く釣れる。
カネヒラも色付きが勢いよくあがってくる。ヤリタナゴはまだ群れが来ていないようだ。
30分ほど釣ってシロヒレタビラが10匹くらいあがった頃、休憩がてら話しかける。
「どうですか?10匹ほどあがりましたけど」すると「全然ですわ。はぁ。コツあります?」
なんて会話から、再び30分ほど話し込む。コツと言われても、先方はベテランさんっぽい。
こちらは二級釣り師だし。でも初対面の人には二級釣り師なのはバレてないし。
というわけで、二級釣り師が偉そうに、シロヒレ釣りのコツとやらを延々と説明した。
簡単にいうと、今の時期のシロヒレは小型なので餌は黄身練りで。針も小さいものを。
できるだけ底に落とす。できるだけ止水のポイントに落とす。シモリは邪魔。など。
二級釣り師が偉そうに説明したわけだ。お二人がこのブログを読まないことを祈りたい。
それから再び30分ほど釣った。シロヒレは20匹ちょい。全体でもなかなかの釣果。
さてどうしようか。なんて思いながらお二人に話しかける。「どうですか?」
どうもこうも表情を見れば判る。ならばと「こっちで竿だしてみませんか?」
すると満面の笑みで「いいんですか?ご迷惑じゃないんですか?」と大喜び。
暫しご一緒に釣った。ただシロヒレがなかなかあがらないようだ。
せっかく県外からシロヒレ狙いで遠征されているのだから釣って帰ってもらいたい。
私はこの後、百間川の調査に向かう予定だったので、完全に場所を譲ってあげた。
そして片付けと魚の写真撮影、そしてリリース。かれこれ20分ほど。
移動準備完了。再び話しかけてみる。「きました?」「全くきません。ボテだけです」
これはもう、餌だろう。途中から、赤虫から黄身練りに変更して釣っておられるのにだ。
おそらく私の制作した自家製黄身練りがとびきり美味しいのではないだろうか。
そうに違いない。お二人に挨拶をして百間川に向かう。
この頃までに祇園用水にはさらに3人の釣り人、2人の魚影確認人、などが来られた。
さすが聖地。みんな水位が下がるのを待っていたのだろう。聖地祇園用水また今度。
さて、百間川の調査だ。まずは先日発見した通称「デカヤリワンドポイント」へ。
竿と黄身練りだけを持って護岸に降りる。竿をだすと瞬殺でヤリタナゴが釣れる。
かなりの豊潤さ。バケツ持ってくるべきだったなと少し後悔。だがこれは調査。
あっという間に10匹超え。デカヤリが釣れまくることを再確認。移動する。
他にも何か所か良さげな場所がある。竿が届かない場所も多い。仕方なく諦める。
竿は届くが流石にただの水たまりではな。と思いつつも餌を落としてみる。
ただの水たまりからゴマまみれのカネヒラがあがってきた。もうどこでも釣れる勢い。
さらに下流域へ向かって調査続行。なんとなく見つけた場所へ降りてみる。
念のため小さなケースを所持。あとは竿と黄身練りだけ持って移動。
なんとかここなら竿がぎりぎり届きそうだ。
竿をだすとすぐにヤリタナゴが釣れてくる。以降、ほぼ入れ食い。
わずか20分弱でケース一杯。ヤリタナゴとゴマヒラが釣れ上がった。
おそらく百間川はどこで竿をだしても簡単に釣れてしまうらしい。かなりの豊かさ。
汚い放水路なのだが、高梁川水系でいうところの倉敷川に似た役割を持つ。
祇園用水からの水を集め、ほぼ止水でゆっくりと流れる。
当然、倉敷川と同様の豊潤さがあって然るべきだろう。また調査に訪れてみたい。
いや、次回は、時間をかけて数釣りをしてみようか。これだけ豊かなら楽しめそうだ。
本日は旭川水系のポテンシャルの高さを再確認した一日だった。
この誰も期待していない釣り紀行シリーズ。あと3作。お付き合いいただきたい。