初めての黄身練り

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昼が過ぎても雨が降っていた。こんな日は家でおとなしくしてるのが正解だろう。

しかし、雨が降り止むのを確認してのっそりと家を出る。タナゴ釣りに行く。

どうしても確認したいことがあった。それは準備しておいた自家製黄身練りの効果だ。

私はタナゴ釣りを始めてちょうど一年。頑なにグルテンだけを使い続けてきた。

その呪縛から解き放たれる時がきたのだ。

 

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当初はアマゾンでマルキューの黄身練りを買おうと思ったのだが、不運にも売り切れ中。

ならば自分で作ってみようと思い、教科書どうりの黄身、小麦粉、砂糖、蜂蜜で製作。

知り合いに女王様がいないので、注射器の入手が困難だったため、ラップでくるんだ。

適当な黄身練りがこうして完成したわけだが、これを使用してみたくてたまらなかった。

というわけで、雨上がりの倉敷川に。当然、増水中でかなり濁っている。

 

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通常はこの川の様子ならば釣りは諦めた方がいいレベル。

ダメ元で竿をだす。しかし、幸運なことにすぐにアタリはあった。これが黄身練りの力か?

ヤリタナゴが釣れてくる。魚影どころか何も見えないのにどういうことだ。

続けてタイリクバラタナゴまで釣れ上がった。これはもう認めるしかなかろう。

 

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黄身練りの力恐るべし。きっとグルテンだったら坊主の可能性もあっただろう。

さらに続けて、いかにもタイリクバラタナゴという体型の綺麗なオスまで釣れてくる。

実は針も変えている。久々に「新虹鱗タナゴ」を使用してみた。意外と使いやすい。

新たなエサと新たな針で二年目のシーズンに突入したおっさんに向かうところ敵なしだ。

しかしながら、なぜ一年間も黄身練りの使用を躊躇していたのか、まったくの謎だ。

意味不明。ただの馬鹿でしかなかろう。こんなに簡単に作れるのに。

 

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まとまった雨の直後にしてはそこそこ釣れてしまった。デカいカネヒラまで釣れた。

やはり名人の言う「エサは黄身練りが一番釣れるよ」という一言は伊達ではなかった。

しかしこうなるとグルテンの立場がない。私は巷でグルテン王子と呼ばれている。

困ったことになってしまった。両雄並び立たずということか。

 

理想的なのは、最初グルテンで釣り始める。グルテンでも最初はそれなりに喰い付く。

そして、グルテン焼けの兆候が出始める少し前から黄身練りに変更する。

これならば両者の顔が立つ。うん。これが良いだろう。

あともう一つ方法がある。「グル練り」の開発だ。

黄身練りにグルテンを混ぜたもの。グルテンはニンニク味のしないものを使用する。

これならば味は黄身練りで針に付けやすいエサになりそうだ。

なんとか近日中に完成させたいと思っている。

やはりタナゴ釣りは奥が深い。