迫る雨雲、逃げる野鯉、時々ヤリタナゴ

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天気予報は終日曇りだった。ならばバイクで釣りに行けるなと思い準備をする。

家を出る前に再確認。念には念を入れて雨雲ズームレーダーを確認する。

私は天気予報は信用してない。そして巷で「雨雲レーダーの達人」と呼ばれている。

略して「雨達」だ。九州北部上空にある雨雲をアマタツは見逃さなかった。

 

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あの雨雲が勢力を維持したまま東にやってくると、夕方には岡山で雨が降るだろう。

急遽予定を変更して車で釣りに出掛けた。この選択が吉とでるか凶とでるか。

車で行動するとまずは駐車できるスペースを探さなくてはならないので不便だ。

まずは高梁川におじゃましてみる。いつものようにアブラボテが顔を出す。

 

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アブラボテに遊んでもらったところで場所を移動する。

倉敷川水系の用水路に向かう。お初の水路を調査してみたい。

ぐるぐると水路を巡る。魚影を見つけたどぶ川で竿をだしてみるもアタリが小さい。

魚影が何者なのか調べたいのだが針に一匹も乗らない。そそくさと退散する。

 

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いくつか水路を巡ったところでバラが居そうな止水の水路を見つけた。

できればバラを釣りたい。止水でやや濁っていて、バラが好みそうな要素満載だ。

竿をだすとやや渋い。アタリはあるが微妙にタナゴとは違うようだ。

鮒が釣れ上がった。小さいものから中型サイズまで、鮒が連続して釣れる。

 

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釣れた鮒をバケツで一時保護しておいてタナゴを狙う。

するとお馴染みのアタリが。合わせる。ヤリタナゴが釣れてきた。

まあ倉敷川水系なので予想はしていたがやはりヤリタナゴが多いようだ。

バラを釣りたいんだけどな。と愚痴りながら、鮒とヤリタナゴをさばいていく。

 

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粘っているとやっとのことでバラタナゴが釣れてくる。婚姻色が綺麗なオスだ。

やはりバラが釣れると嬉しい。暫し見とれる。しかし、歓喜は長く続かなかった。

この直後だ。物凄い引き。負けずに引き寄せる。中型サイズの野鯉のようだ。粘る。

直接糸を持ち引き上げを試みる。暴れる。プツンと仕掛けごと切って逃げられた。

なんという悲劇。お気に入りの緑色のウキも持っていかれた。

 

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ここで心が折れたので終了した。ついてない一日だ。帰路につく。

おまけに雨も降ってこなかった。バイクが正解だったか。アマタツとは何だったのか。

しかし車で走っていると突然の大雨。運転しながら謎のガッツポーズをする私。

これバイクだったら大変だった。

 

濡れた路面に浮いた砂で滑って転倒するバイク。そのまま滑って脇を流れる用水路に落下。

用水路を流されるおっさん。近所の親子が用水路に仕掛けたお魚キラーに足から突っ込む。

万事休す。翌日、ワクワクしながらお魚キラーを引き上げにくる近所の親子。

「魚が一杯入ってるといいね?」「タナゴ捕れるかな?」「あれ?なんだ?凄い重いぞ」

なんてことになったら目も当てられない。

やはり出掛ける前の雨雲ズームレーダー確認は必須だ。一つの命が救われた。

 

ここで、一つお願いがある。数少ないこのブログの読者様にお願いしたい。

もし、倉敷川水系で緑色のウキを引きずりながら泳いでる野鯉を釣り上げたら、

このブログまでご一報願いたい。

その緑色のウキは私のものだ。私のお気に入りのウキだ。