祇園用水はもう春だった
この連休の最終日、ついに岡山県でコロナウイルスの陽性患者がみつかった。
しかも岡山市らしい。これは最悪、祇園用水での釣り禁止令が発令される勢いだ。
私は運よくこの連休中に、実は祇園用水に行っていたのだ。
滑りこみセーフというやつ。タナゴ釣りを愛し、タナゴ釣りから愛された男。
天気は良く、気温も高い。バイクでツーリングがてら高原地帯を走り抜けていく。
旭川を渡り祇園用水に。運良く貸し切り状態。無観客での釣りができそうだ。
祇園用水はやや水量が多め、濁りもややあった。いまいち魚影は確認できない。
一時間ちょっとのタナゴ釣りだ。さっそく竿をだす。
今年初の聖地祇園用水。春らしく、アタリはそこそこ頻繁にある。
まず釣れてきたのはチビボテだ。その後連発でチビボテが釣れてくる。
ヤリタナゴも釣れる。婚姻色が出始めのオスだ。
この日は誰からも話かけられることはなかった。まったりとした時間が流れる。
やや強めの引きで大きめのヤリタナゴのオスが釣れてくる。
婚姻色が美しいが、やや肌が傷んでいる。何度か釣り上げられた個体だろうか。
聖地祇園用水は年中タナゴ釣りの人たちで賑わう。だからスレた個体が多い。
全体的に食いつきもやや渋め。だから世間知らずのチビボテが多く釣れてしまう。
珍しくやや大きめのアブラボテが釣れてきた。すっかり色づいている。
普段はあまりアブラボテは写真に撮らないのだが、あまりにも美しいのでパシャリ。
意外やこの写真がこの日のベストショットとなった。
予定の一時間が経過したのでそろそろ店じまい。
全部で30匹弱くらいだろうか。アブラボテとヤリタナゴだけだった。
シロヒレタビラとターナ法王に出逢えなかったのは残念だが、そこそこ楽しめた。
約4か月ぶりの祇園用水。やはり独特の雰囲気が良い。聖地だけある。
倉敷の用水路と違って、釣り人以外はまず来ない場所なのが非常にいいと思う。
祇園用水の周りはすっかり春の色合いだった。
これから4月、5月と県外からも多くの釣り人が訪れることだろう。
またいつか来てみようと思う。
春の暖かい風を頬に受けながらバイクで聖地を後にした。