高梁川と倉敷川でタナゴ釣り
週末恒例のタナゴ釣りに出掛けた。なんとなく高梁川に行ってみた。
そろそろ用水路の季節が終わろうとしている。どこも軒並み水量が少なくなった。
再び川の季節が到来するのだろうか?
高梁川では年中ボテ祭りは開催されているのだが、他種はまだいまいち釣れない。
相変わらず高梁川ではアブラボテが釣れまくる。
たまにピンクのひらひらが見えるのでそれを狙う。大抵は苔に夢中で、無視される。
しかし一匹だけお調子者が食いついてきた。
なかなかの良い型のカネヒラのオスだ。
アブラボテと共に多く釣れたのはブルーオブタカハシだった。高梁川の王だ。
オレンジ色の婚姻色をまとったオスのブルーオブタカハシをパシャリ。
途中からタナゴそっちのけで奴らを狙う。6匹のブルーをオーバーザレインボーした。
しかし、その代償は大きく、針を3本持っていかれた。恐るべしブルー。
結果はいつも通りだ。先ほどのカネヒラのオスが唯一の別種。
あとは全部アブラボテだった。これが高梁川の通常運転だ。
タナゴを釣ったことよりブルーオブタカハシの数を減らしたことに気分は上々だ。
場所を移動する。
用水路は水量が少なく釣りにくそうなので倉敷川にやって来た。
その倉敷川に流入する水路が、水門を閉じているため水量が確保されていた。
さっそく釣ってみる。魚影はそこそこある。小さめの個体が多い。
ヤリタナゴやアブラボテやカネヒラが釣れてくる。
心地良い引き。おそらくシロヒレタビラだろうなと思い竿を上げる。
シロヒレタビラだった。まだ小さめの個体だ。
新子ではなさそう。一年生だろうか。おそらくオスだと思われる。
ヤリタナゴも多く釣れた。大きめの個体も小さめの個体も両方釣れる。
おそらくオスとおそらくメスのペアで写真をパシャリ。
自然界では色が抜けた個体ばかりだ。
我が家のヤリタナゴ水槽には婚姻色マックスの個体がまだ3匹ほどいる。不思議だ。
シロヒレタビラの集合写真をパシャリ。小さめの個体ばかりで可愛らしい。
そろそろ日が傾いてきたのでここらで終了する。
なかなかバランス良く釣れた。合格点だろう。
ここではカネヒラとヤリタナゴとシロヒレタビラとアブラボテがほど良く釣れた。
これらを水路にリリースしているとすぐ横に一台の車が止まった。
「何が釣れるんです?」運転席から顔を出したのは小太りのおばさんだった。
「小魚です。もう逃がしちゃたけど」と答えると、
「小魚釣りですか?素晴らしいわ。鯉とか鮒は見たことあるけど小魚?素晴らしいわ」
と意味不明の絶賛が始まった。釣りにもタナゴにも無縁と思われるおばさん。
何がどう素晴らしいのかは最後まで意味不明だった。
小太りおばさんに別れを告げて家路につく。
運転しながら先ほどの小太りおばさんとの謎の一期一会を思い出す。
なんだか豚の生姜焼きが食べたくなってきた。