岡山タナゴ釣り紀行・秋 ~高梁川水系、高梁川本流~
この秋という季節は高梁川水系では水路群においてその豊潤さは発揮されている。
本流はというとカネヒラとアブラボテという定番の組み合わせばかりが釣れる。
どのポイントでもそうだ。わかっているのに三か所ほどの調査釣行。
やはりカネヒラとアブラボテが釣れてくる。この場所は成長した新子カネヒラが多い。
シロヒレはともかく、ヤリタナゴくらい釣れてもよさそうなものだが、本流では少数派。
代わってブルーオブタカハシが幅を効かせている。せっせと駆除活動。
そして、別場所の調査。釣り場にやってきて準備してるとお客様がやってきた。
2人組の金髪ヤンキー御一行。バサーだろうか。これはまずい。場所を譲ろう。
「ババババババス釣りですか?ゆゆゆゆ譲りますけど?」と怯えながら問う。
その金髪若者ヤンキーは「違うっスよ。釣りっスか?何が釣れるんスか?」
と逆質問。「こここここ小魚です。フフフフフナとかです」と答える。
それから釣りを始めた私の横でずっと釣ってる様子を楽しそうに観ておられた。
「すげ~スね。またっスか。入れ食いっスね。それすげ~綺麗っスね。フナっスか?」
「フフフフナの仲間です。すすすすすみません」終始こんなかんじだった。
さすがに釣りにくいので30分ほどで終了。最後に釣れた綺麗なカネヒラを撮影したい。
「ここここれから写真撮ってにににに逃がしますんで。すすすすみません」
と言って撮影。「インスタ撮っていいスか?これ映えるっスね」と合同撮影会。
撮影後リリース。話しながら河川敷を歩く釣り人と金髪ヤンキー。
結果、やさしいヤンキーだった。立ち去る私に手を振ってくれる金髪ヤンキーたち。
ヤンキーの居ない場所を求めて、別場所の調査釣行。周囲を念入りに確認。
一人っきりでのんびりと竿をだす。高梁川の自然に抱かれ流れる至福の時間。
釣れるタナゴは決まっている。カネヒラとアブラボテが釣れてくる。
これが高梁川本流の秋の風景だ。
母なる川高梁川。雄大な自然。綺麗な水。美しい魚。やさしいヤンキー。
高梁川のポテンシャルは健在だ。だが、高梁川のポテンシャルはこれだけではない。
高梁川水系水路群。それらは、これをはるかに上回る豊潤さをみせてくれる。
それはまた別の記事で。