高梁川水系のポテンシャルの高さを満喫するタナゴ釣り行脚

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釣り日和だ。暑くなく、そこそこ晴れ間も覗いている。釣りに出掛けた。

高梁川水系。まずは最大支流の小田川水系の水路を探索する。

小田川水系は昔からかなりガサっているので詳しい。が、以前ほど状態は良くない。

数年前からだんだん魚影が減ってきており、昨年夏の濁流がそれに追い打ちをかけた。

 

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昨年夏の豪雨被害の影響をあまり受けていない水路にやって来た。

そこそこ魚影はある。新子と思われるちびっこたちが多い。たまにピンク色も見える。

そのピンクのひらひらを狙う。すると、カネヒラのオスが釣れてくる。

周りの新子たちに邪魔されるので、このカネヒラが意外と釣りにくかった。

 

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カネヒラが数匹とヤリタナゴの新子が2匹くらい。あとは全部アブラボテだった。

アブラボテもほとんどが新子だろう。エサを流すとすぐに飛びついてくる。

小田川水系も場所によってはまだまだタナゴの姿が拝めるようだ。

調査終了。場所を大きく移動する。

 

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高梁川方向に走る。そして高梁川を渡り倉敷市内に。用水路の様子をみてみたい。

せっかくだからストレス解消にもってこいの「さみだれ水路」にやって来た。

水量もほどほどで透明度もある。ただ魚影は全盛期に比べると半減しているだろうか。

何が釣れてくるのか判っているのだが、さっそく竿をだす。

 

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そうなんです。ヤリタナゴしか釣れないんです。外道以外はヤリタナゴばかりなんです。

しかしコンスタントに釣れるので楽しみながら釣っていた。

すると、自転車を押したおばあさんに話かけられた。

「よ~釣れるんね~それらはやっぱり佃煮にするの?昔はよく佃煮にして食べたよ~」

私は、「食べませんよ。後で全部逃がすんです」と答えた。

 

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あれこれ10分ほど戦後の食糧難の時代の話をして、おばあさんはどこかへ行った。

それから再びヤリタナゴを気持ち良く釣っていると、あのおばあさんが戻ってきた。

「やっぱりそれは佃煮にするんでしょ?昔は川で魚を釣ってそれを佃煮にして・・・」

これが倉敷市内のいつもの風景だ。なんかほのぼのとする。

ヤリタナゴを気持ちいいほど釣ったところで場所を移動する。

 

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佃煮おばあさんに別れを告げて、別の水路にやって来た。カネヒラが釣れる水路だ。

やや濁っている。そしてここもやや魚影が少ない。

竿をだしてみるとアブラボテやヤリタナゴが釣れてくる。

カネヒラのオスを探す。するとピンク色のひらひらが見えた。狙い撃ちだ。

 

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狙い通りカネヒラのオスが釣れてくる。しかしカネヒラのオスはこれ1匹だけだった。

あとはヤリタナゴが多い。大きめのヤリタナゴもそこそこ釣れる。

すると、今度はおじいさんに話かけられた。私はよく人に話かけられる。

「鮎かい?」と聞かれた。「鮎なんかこんな水路にいませんよ」と答える。

 

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すると、うんうんと頷きながら「鮎かい?」と聞いてくる。「いませんよ」と答える。

このやりとりを五回ほど繰り返した。最後のへんは「だから、い~な~いつってんの」

なんて答えてたら、うんうんと頷きながら「メダカじゃね」と言ってどこかへ行った。

メダカは釣れなかったが、カネヒラとヤリタナゴとアブラボテが釣れた。

 

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最後は高梁川本流に場所を移した。ウキが見えなくなるまで釣ってみよう。

高梁川らしく早速アブラボテが釣れてくる。新子が多い。入れ食いに近い。

ヤリタナゴの新子が2匹だけ釣れたが、後は全部アブラボテだった。

さすがの高梁川。ボテ祭りを年中開催している勢い。

 

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すっかり暗くなってウキが見えなくなったので終了。

暗いのでフラッシュをたいて写真をパシャリ。これが高梁川のいつもの風景だ。

高梁川水系をぐるりと巡るタナゴ釣りだった。そこそこ釣れたので満足している。

このアブラボテをお持ち帰りして佃煮にしようかとも思ったが、やめておいた。