水質汚濁で有名な芦田川でタナゴを探してみる
広島県福山市を流れる芦田川は国内でも有数の汚い一級河川として知られる。
中国地方の一級河川の中でなんと36年連続で水質ワースト1に輝いた実績を持つ。
残念ながら最新のランキングでは我が岡山県の吉井川がワースト1になってしまった。
しかしながら何年間もダントツで首位だった実力は伊達ではなかろう。
そんな汚い川にタナゴはいるのか?簡単に釣れてしまうのか?釣れないのか?
調査に行ってみた。
普段わざわざタナゴ王国岡山から広島県の芦田川なんぞに釣りに行く必要はない。
今回、福山市に昼から夕方まで用事があったので、仕方なく芦田川に来た次第だ。
ここは一番汚い支流の高屋川と本流が合流する手前なのでそこまで汚くなさそう。
意外と透明度も高く、なにかしらの魚影も確認できる。
とりあえず竿をだしてみる。エサは普通のグルテン。連続してエサを取られる。
エサ取り名人のクチボソたちだろう。なんだこのやろう。こっちだって名人だぞ。
そして、エサ取り名人vsエサ取られ名人の壮絶な戦いが始まる。時間にして30分。
タナゴは全く姿を見せない。外道が何匹か釣れただけだ。
普段なら絶対に写真なんか撮らない外道たちをパシャリ。急いで場所を移動する。
もう夕方なので岡山県方向に移動せざるをえず、一番汚い支流の高屋川方面に走る。
高屋川流域の神辺地域は下水道が完備されていない場所が多いらしく、
下水が垂れ流しになっているため、どこの川も用水路も微妙な色に濁っている。
何か所か見てみたが生命反応がない。確認できたのはミシシッピアカミミガメだけだ。
ここらで雨が降ってきてあたりも暗くなってきたので終了した。
芦田川本流では数は少ないもののヤリタナゴは確認されているらしい。
その他用水路などではカネヒラやアブラボテやタイリクバラタナゴなどもいるらしい。
今回、出会うことはできなかったが、汚い川でも細々と生息しているみたいだ。
またいつの日か芦田川に行くことがあるかもしれない。ないのかもしれない。
たぶんないとは思う。まあちょっとだけ覚悟はしておけ。