九州遠征2019。熊本セボシタビラを探し迷走編
初日のお昼過ぎに福岡県の柳川から高速に乗って熊本県の緑川水系を目指した。
当初の予定は熊本北部でニッポンバラタナゴを調査するつもりだった。
私が所持していた地図は福岡県地図。佐賀県と熊本県北部はカバーしている。
しかし熊本県南部の緑川水系は地図に載っていない。無謀な賭けだ。
旅の途中でどうしてもセボシタビラを釣ってみたくなった。
だから下調べもしてないし、当然、地図にチェックも入れていない。
そもそも地図に載ってもいない。もうただの馬鹿だろう。間違いなく馬鹿だ。
益城町で高速を降りる。適当に水路を探す。地震のつめ跡がまだ残っている。
セボシタビラは私が調べた限り、熊本の緑川水系が最も釣れる確率が高そう。
福岡県の矢部川水系は数が激減しているらしい。佐賀県はそもそも確認例が少ない。
福岡と佐賀にまたがる筑後川水系でも同様に減っているらしい。
というわけで行き当たりばったりに緑川水系まで来てしまった。
田園地帯の水路。タナゴのヒラ打ちは見えないものの、なにかしらの魚影はある。
竿をだしてみるが外道が多い。オートリリースが続く。
やっとのことで釣れたと思ったらカネヒラ。やはり真夏ですからね。
別種を釣りたかったら春の方が良さそうだ。釣りの季節じゃない。熱中症の季節だ。
早々に場所を移動する。水路を調べながらカーナビだけを頼りに南下する。
数か所の用水路で竿をだすが、外道しかかからない。
猛暑で意識がもうろうとする中、カーナビに導かれ緑川の本流までやってきた。
しかし緑川は河川敷に降りれる場所が無い。見渡す限り無い。おまけに地図も無い。
これは困った。ぐるぐると迷走する。緑川周辺の田園地帯の水路をいろいろ探る。
どこにも魚影は無い。心はとっくに折れている。そして無駄に暑い。
今日一日でいったい何リットルの水分を補給したろう。
さらに眠い。まあ、ほとんど寝ないまま出発したので当然なのだが、異様に眠い。
完全に心が折れた。すべて折れた。ふらふらと最寄りのインターチェンジに。
高速に乗るやいなやアズスーンナズでパーキングエリアに入る。
そして寝た。
その後、仮眠を終えた私は翌日の目的地である佐賀に向かった。泣きながらだ。
つづく。