タナゴを釣ってるだけですけど、何か問題でも?
物凄く暑い。なのに夕方一時間ほどのタナゴ釣り。高梁川水系の用水路だ。
一か月くらい前に調査に来た用水路。当時はまだ幼魚が多かった。
そろそろカネヒラが大きくなっている頃だと思ってやってきた。
夕方とは思えないほど暑い。
竿をだすとすぐに釣れてくるのは外道たち。圧倒的に数が多いし飛びつきが早い。
それらを捌きながらやっとのことでチビボテが釣れてくる。
続いてカネヒラたち。そこそこ大きくなっている。少しゴマつきの個体が多い。
その後も外道2タナゴ1の割合で釣れてくる。
釣りはじめて30分くらいたったところで地元のおっさん登場。
「釣れますか?」と聞かれた。「少しですね」と答える。
用水路にありがちな風景。しかし、一か月ほど前に来た時も実は話かけられている。
同じおっさん。時間もほぼ同じくらいの夕方。同じ第一声。
この時点で少し気持ち悪いのだが、この後の行動、質問まで全く同じだった。
おもむろに近付いてきてバケツの中を覗く。そして次の台詞。
「これはどうされるの?持って帰って飼われるの?」
一か月前と全く同じ質問。正直気分が悪い。
おっさんを用水路に落としてやろうかとも考えたが、私が悪者になってしまう。
ぐっとこらえて、私も一か月前と全く同じように答えてやった。
「終わったら逃がしますけど」
おっさんはうんうんと頷きながら、
「釣ってるのが楽しいんじゃね」と言いながら立ち去っていった。
おそらくトリコかなんかと思いパトロールに来たのだろうが、すごく気味が悪い。
監視されながらの釣りなんか楽しくもなんともない。どんな監視社会だ。
もうこの用水路に来ることはないだろう。
ムカつくわ暑いわでここらで終了。チビボテ2匹とあとはカネヒラという釣果。
撮影後にこれらをリリースしたのだが、おっさんはどこかで観ていたのだろうか?
あ~あ、おっさんを用水路に落としておけばよかった。
そう思いながら家路につく。