旭川ツーリング
天気も良く気温も高めの絶好のツーリング日和だ。
吉備高原あたりの農道を走る。そして岡山空港方向へと農道をつなぐ。
このあたりは全て高原になっており無数に農道がある。
しかもほぼ貸し切り状態だ。
岡山空港あたりの高原から東方向へ下る。そうすると旭川にでる。
あわよくば一時間ほどタナゴ釣りをしようという計画。
旭川の西側の川沿いの走りやすい県道を南に下る。
絶好のクルージング道路。交通量も少なく、景色がいい。
なかなか川べりに下りれそうなポイントが無いので、そのまま南下。
もうここまで来ると聖地に行くしかなかろう。
岡山県はタナゴ釣りの聖地と呼ばれている。
その聖地岡山県の中でも一番有名なあそこだ。
ここは旭川から取水した祇園用水の出発地点。ものすごく有名な釣り場所だ。
県外から岡山県にタナゴ釣りに訪れた人は必ず立ち寄るらしい。
私は3回目。釣りは初めて。以前はこの場所の周辺でガサガサをした思い出。
アブラボテばかり捕れてがっかりした記憶がある。
とりあえずツーリングの休憩がてら一時間ほど釣ってみることにする。
一番良さそうなポイントはちびっこ釣り教室のイベント?の皆さんが占領。
端っこのあたりで竿をだす。しかし全く釣れない。タナゴの姿は見える。
エサはつつくが食わない。おいおい聖地どうした。入れ食いのイメージだったのに。
ちびっこ釣り教室の皆さんは釣れている(ハゼ釣り)らしく盛り上がっている。
ちびっこが騒ぐ。保護者が注意する。
「ほら静かに釣りなさい。隣のおじさんは静かに釣ってるよ」
「だっておじさん釣れてないから静かなんだよ」
ちびっこが正論を述べる。さらに注意する保護者。
「それ言っちゃだめでしょ。聞こえたらどうするのよ」
お~い。全部聞こえていますよ~。
なんだか涙が出てきた。そそくさと竿をしまいその場を離れる。
もはやただの休憩。繰り返す。これは釣りではなくただの休憩。
この頃には釣り人が10人くらい周りに居た。さすがに人気スポットだけある。
帰る前に地元の釣り人と話をした。ゴールデンウイーク以降釣れなくなったとのこと。
ゴールデンウイーク中は県外から来たタナゴ釣りの人でいっぱいだったらしい。
みんな釣ったシロヒレタビラなどを持って帰るから減ってしまってるんですって。
有名な聖地というのもそれはそれで大変なんだな~と思った。
帰り道、遠回りの山超えルート。意地でもバイクで市街地は走らない生き様。
高原地帯を抜けて帰路につく。景色は良いのになんだか気分も体も重い。
たっぷり一時間も休憩したはずなんですがね。