釣りは鮒に始まり鮒に終わる

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天気が良くて暖かかったら釣りに出かけようと思っていた。

天気予報では上々の釣り日和だったはずだが、実際には曇っていて気温も低い。

本当に天気予報はあてにならない。今日は釣りは諦めようと空を見ながらふと呟く。

しかし気がついたらブルー水路に来ていた。しかもいきなりオスのカネヒラが釣れてくる。

ここで我に返った。

 

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さらにこの水路では少数派のヤリタナゴが釣れてくる。

なんだなんだ幸先がいいな。そんなことを思いながら、にやけ顔で竿をだす。

しかし、ブルー水路から現在フナ水路に変わっているこの水路の主役が顔をだす。

連続してフナが釣れてくる。

 

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「釣りは鮒に始まり鮒に終わる」と古人は言ったらしい。

それはこの水路のことだろう。フナを捌き続けなければ他種はなかなか釣れない。

最初はバケツにフナやオイカワ?などを確保しながら釣っていた。

しかしきりがないくらいフナは釣れる。アホらしくなってきたのでバケツの中を放流。

 

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フナはその後はオートリリース。できるだけ水路の下流部に放り投げる。

粘っていると心地良い引き。この水路の影の主役シロヒレタビラが釣れ上がる。

タナゴを1とするとモツゴなどが5フナが10といった割合で釣れる。

釣り好きにとっては大歓喜状態なのだが、タナゴ好きにとっては試練の時だ。

 

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もう一丁オスのカネヒラが釣れ上がった。こちらも婚姻色が残った個体だ。

釣りをしていると近所のおばあさんに話かけられた。

「何が釣れるんです?」と聞かれたので、「今の季節はフナですね」と答える。

いろいろと話してると猫の話になった。このブルー水路には例の野良猫がいる。

 

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なんとその猫はそのおばあさんの庭先に勝手に住み着いてる野良猫だと判明した。

今日はまだ姿を見せていないのだが、そのおばあさんは「うし」と呼んでるらしい。

白色と黒色の毛並が牛に似ているからとのこと。

その猫のためにご馳走を釣ろうと頑張る。すると再びシロヒレタビラが釣れ上がる。

 

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その後もフナが釣れまくる。粘っているとやっとのことでこの水路のボスが釣れた。

ブルーは今日は2匹だ。猫のご馳走にはちょうどいい。

夕暮れ時に再び近所のおばあさんに話かけられる。

「そろそろ暗くなりますね。いっぱいフナは釣れましたか?」と聞かれた。

ちょうど釣れ上がったフナを見せながら、「50匹くらいですかね」と答える。

おばあさんは「ご・ご・五十匹?ほへ~(原文ママ)」と驚いておられた。

 

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1時間半ほどの釣りで、なんとフナは50匹以上釣れた。ちょっと釣れすぎだ。

タナゴは粘って粘って7匹がやっとだった。

シロヒレタビラ4匹、カネヒラ2匹、ヤリタナゴ1匹だ。でも少しは楽しめた。

 

もうブルー水路は過去のもので、現在は完全にフナ水路になってしまっている。

フナは春は良型が釣れ、秋は数が釣れるらしい。じゃあ冬はなんなのだろうか。

季節的なものもあるのかもしれない。春にはなんとかホワイト水路になって欲しい。

 

「釣りは鮒に始まり鮒に終わる」昔からの格言だ。

私の本格的な釣りは今年始めたばかりのタナゴ釣りが「始まり」なのだが、

私の場合はこのまま「釣りはタナゴに始まりタナゴに終わる」になりそうだ。