新型コロナウイルスの恐怖と戦いながらのタナゴ釣り
寒い。そして新型コロナウイルスが凄く怖い。家に居た方が安全な気がする。
しかし、釣りにも行きたい。かなり迷ったのだが、結局タナゴ釣りに出掛けた。
よくよく考えると、タナゴ釣りってとても安全な趣味だと思うようになった。
人に出会うことはまず無い。人混みなんかもあるはずがない。なんとかなりそうだ。
しかしながら、今回の新型ウイルスは怖い。発生した場所が中国の武漢市だからだ。
以前から生物兵器を研究している可能性が指摘されている。おそらくここが発生源だろう。
だから、普段のインフルエンザなどは全く無視の私が、今回は警戒レベル4で対応している。
倉敷市内のできるだけ人気のない水路にやってきた。
当然、帽子を深くかぶり、大きなマスクをしている。これが警戒レベル4の姿だ。
傍目にはかなり怪しい姿だから話かけられることもないだろう。
さっそく竿をだす。するといきなりシロヒレタビラが釣れてきた。
その後もシロヒレタビラが釣れ上がる。たまにヤリタナゴも釣れる。
元々このポイントはシロヒレとヤリが多めの場所だ。今日も調子がよさそう。
ここのシロヒレタビラはメスの個体が多い。釣れるのはほとんどがメスだった。
引き続き、警戒レベル4を維持しながら釣りを続ける。
水路脇の道路から話し声が聞こえた。「ホナピレチョブレナ・・・」こんなかんじ。
外人さんなようだ。女性2人。今の時期、中国からの観光客だったら申し訳ないが怖い。
警戒レベル5に引き上げる。でも聞いているとどうやら東南アジア系の言語っぽい。
ほっと胸をなでおろす。警戒レベル4に戻す。その女性たちが近くまで歩いてきた。
「スボヘチャマドレボレ・・」私の背後を通過している。無視して釣りを続ける。
「ポナケレナ・・ハハハ・・釣れますか?」といきなり日本語で話かけられた。
警戒レベルを落とすやいなや話かけられたのでうろたえてしまう。
「少しです。スコ~シね。コザカナね」と引きつった笑顔で答えた。
疲れた。警戒レベル4を維持しながらの釣りは意外と疲れる。一時間ほど釣ってみた。
釣果はというと、ちょっとしたシロヒレ祭りだった。ヤリタナゴが大小4匹。
シロヒレタビラは12匹釣れた。おそらく全てメスだと思われる。
冬場でしかもコロナウイルスを警戒しながらの釣りにしては上々の結果だろう。
ウイルスから逃げるように家路を急ぐ。
また来週タナゴ釣りに行けるだろうか。しばらくの間は難しくなるかもしれない。
警戒レベル4を維持しながら毎日ニュースをチェックする日々が続く。