10年前の古い種を撒いたら発芽するのか

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コロナウイルス騒動のさなかに国会では、密かにある法案が成立しようとしている。

種苗法改正案」という法案だ。これは農家にとってはダメージが大きい。

家庭菜園にまでどの程度影響があるのか現時点では不明だが、影響を危惧している。

簡単に言えば、農家の人が種を採ってそれを翌年撒くという行為が禁止になる。

毎年、種会社から、種か苗を買わないと野菜を作れなくなってしまう。

 

今現在でも日本の食卓に並ぶトマトの99%は苗からでないと作れない(F1種)。

F1種は仕方ないとしても固定種のタネ採りができなくなってしまうと困るわけだ。

我が家の家庭菜園で現在育てている夏野菜は全て固定種。

毎年タネ採りをして翌年に撒く。このサイクルが当たり前の農業の姿。

種苗法改正案は米国のように種会社が巨大な力を持ってしまう法案だ。

成立しないことを祈りたい。

 

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さて、我が家の家庭菜園で現在作っていない野菜が沢山ある。特に葉物野菜。

理由は害虫との戦いが面倒くさいから。よって冷蔵庫に10年前のタネが眠っている。

そろそろ捨てようと思った。が、しかし、捨てる前に実験でもしてみよう、と考えた。

とっくに消費期限は過ぎている。果たして発芽するのかしないのか。

 

種苗法改正案が問題になっているこの危険な時に、密かに実験を開始した。

種会社にとっては大問題な実験だ。種会社としては毎年新たな種か苗を買ってもらいたい。

もし10年以上も種が長持ちしてしまっては会社が儲からない。

ひょっとしたら種会社から何かしらの圧力がかかるかもしれない。危険な実験だ。

 

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種を撒いてから数日後のことだ。我が家の敷地内に大きな犬のうんちが置かれていた。

やはりきたか。無言の圧力をかけられた。どうして実験のことがばれたのだろうか。

普通に考えると、敷地内に散歩の犬や野良犬が偶然うんちをしていくとは思えない。

 

実験を察知した種会社。工作員が東京から犬のうんちを持って高速道路を一路岡山へ。

場所を特定されている我が家に到着。敷地内にこっそりうんちを置いて立ち去る。

こう考えたほうが自然だ。

背筋が凍った。慌ててうんちを片付ける。厳重に戸締り。毛布にくるまって震える。

 

そしてその数日後。結果が出た。簡単に報告したい。

発芽率が良かったのは、小カブ、春菊。共にF1種。ほぼ通常どうり。

春菊にいたっては100円ショップで2つで100円のものですらほぼ通常どうり発芽する。

ケールはF1種も固定種も20%くらいの発芽率。ほうれん草(F1種)も10%くらい。

ダメだったのはネギ。F1種は0%。固定種が5%くらい。

そしてニラはF1種も固定種も共に発芽しなかった。

 

結論を言う。種は何年経っても発芽するものは発芽するということ。

そして、犬のうんちは意外と臭い。