イルカ(なごり雪じゃない方)を見に行くツーリング、のちタナゴ釣り
天気が良かったのでツーリングに出掛けた。この時点では釣りの予定はなかった。
岡山県南西部の海岸線を走る。沙美海岸から神島まで続く快走ルートだ。
通称「瀬戸の花嫁ライン」。ツーリンガーにも大人気のシーサイドウェイ。
まずは沙美海岸。こちらは完全にロックダウンされていた。
駐車場や公衆便所がロックダウンされており、結果、路上駐車があふれていた。
岡山県南西部最大の海水浴場は立ち入り禁止だった。先を急ぐ。
普段よりだいぶ混んでいる瀬戸の花嫁ライン。寄島を抜け絶景ゾーンにさしかかる。
ここにあるのが世界の鼻百選に北島三郎と共に選ばれた「青沙鼻」だ。
岡山県南西部第二位の海水浴場がある。といっても砂浜は幅100メートルほど。
バカップルが「お~い待てよ~」「ほら、捕まえてごらんなさ~い」なんてやってたら、
すぐに捕まってしまう狭さ。ここに50台ほどの車が路上駐車していた。
GW中の岡山県の海岸線はどこも大人気だ。物凄い人出。
もちろんツーリンガーも多い。バーベキューも多い。当然のごとく釣り人は数え切れない。
さらにこの混雑に拍車をかけているのが「シオヒガー」の多さ。
それらの路上駐車を掻き分けながら走る。神島水道を渡り、神島の海岸線を走る。
この時期にここに来たのには理由がある。イルカに会うためだ。
この神島と沖に浮かぶ高島との間の海峡。高島水道とでもいうのだろうか。
この水域に、この時期だけ、イルカが回遊してくる。これは有名ではない。
私は3年前にツーリングの休憩中に偶然発見した。目の前を泳いでいた。
それから2年前と昨年と同じ時期に行けば必ず会うことができた。私だけの秘密だ。
スナメリという小型のイルカ。かなり波打ち際まで回遊してくる。
しかし、今回はかなりの引き潮だった。イルカどころかエイすら見えない。
残念だ。でもまだ機会はある。だいたい5月前後がこの海域でスナメリが観れる時期だ。
またツーリングに来てみよう。次回はちゃんと満潮時に来ようじゃないか。
再び混み合う海岸線を走る。福山ナンバーの車に蛇行運転されてストレスがたまる。
全然快走路じゃなくなってしまったので、途中から山を越えて北東の方向に走る。
ふと気づいたら目の前には高梁川が流れていた。でも今日はツーリングの予定だ。
タナゴ釣りなんて予定には無い。でもツーリングにも休憩は必要だ。
なぜか竿も持ってる。休憩がてら、仕方なく竿をだす。
するといきなりシロヒレタビラが釣れてきた。なんという幸運。
もし海岸線が混んでなければ。もし福山ナンバーに嫌がらせされなければ。
神様の悪戯。休憩して正解だった。さらに神様の悪戯は続く。
心地良い引きでシロヒレタビラが釣れてくる。こちらも婚姻色が美しいオスだ。
なんという幸運。アブラボテも普通に釣れるのだが、シロヒレタビラも同様に釣れる。
オスもメスも程よく釣れた。シロヒレタビラを集めての集合写真。
この春では一番シロヒレタビラが釣れた日となった。
あの福山ナンバーのノロノロ蛇行運転ヤンキーに感謝しなくてはならないだろう。
このブログをもし観ていたら連絡いただきたい。
ツーリングの予定を急遽変更した釣りにしては釣れ過ぎな釣果だった。
大満足で竿を納める。いい一日だった。バイクで家路を急ぐ。
途中、ノロノロ運転の車につかまる。暫し付き合ってゆっくりと走る。
その時ふと思った。もしかするとあの福山ナンバーの車を運転していたのは神様なのでは?
それならば点と線がつながる。でも、しかし、まあそれは流石にありえない。
あれはただのヤンキーだ。ヤンキーの意地悪に違いない。段々と腹が立ってきた。